【EpisodeFinal SADA07 】
―18年前、アメリカコロラド州。
山の中で、はっと振り向く白衣の青年山岡。黒いエネルギーのようなものが彼にまとわりついた。とり憑こうとしている。もがき苦しむ山岡の顔には赤い模様が現れ、その瞳は赤く光った。
―現在
((レーテ起動30秒前))アナウンスが響く。
中央コントロールルームにて、イラストレーターと松永管理官が話し合っていた。
イラストレーター「来訪者の力は弱まっています。今レーテを起動すれば彼らのポテンシャルバリアはさらに弱まるでしょう。」
管理官「ごもっとも。だが・・・三万人もの人間がビーストの存在を認識してしまう。」
別の部屋で、包帯を巻かれベッドに寝かされている海本は、レーテの起動に感づき飛び起きた。
海本「レーテを動かしたのか!?」
光を受け継いだ凪はTLT基地内の廊下にいた。
凪「私に光が・・・。」
エボルトラスターが光る。
凪以外の隊員はリフレッシュームに集まっていた。
石堀「来たか。」
石堀隊員はニヤリと不気味な笑みを浮かべて言った。
平木詩織隊員がそれを見て笑いながら言った。
詩織「イッシーこの前もそんな風に笑ってたよねー。」
何を考えたか彼女に銃を向ける石堀隊員。
石堀「おつかれさん。」
詩織「やだ〜(笑)」
冗談かと思い笑って返したが、次の瞬間引き金は引かれた。銃声と共に彼女の体はルーム内のフェンスにたたきつけられた。
信じられない光景に驚く和倉隊長と孤門。仲間が仲間を撃つなんて・・!
石堀隊員は孤門にも銃を放った。とっさに和倉隊長がかばい、助かるが、和倉隊長は腕に弾が当たったようだ。
和倉「石堀やめろ!!」
詩織「な・・・んで・・・?」
追い詰められる孤門。逃げ場はない。その時、光弾が石堀隊員の銃をはじいた。凪がブラストショットを構えて立っている。
石堀「四番目の継承者・・・。その銃似合ってるじゃないですか。」
すると石堀隊員の背後に闇の力がうごめき始めた。
和倉隊長「その闇は・・・アンノウンハンド!!」
凪「あなただったのね、裏切り者は。」
石堀「はい。」
凪「今までずっとだましてきたわけ!?」
孤門「そんな・・・嘘だ!」
凪はまたブラストショットを撃つが、光弾は石堀隊員の背後の闇によって跳ね返される。それを紙一重でかわす凪。
不敵な笑みを浮かべ、部屋を出る石堀隊員。
和倉「石堀が・・・。」
地下最深部SECTION-0、レーテへと続く巨大なドアに近づく石堀隊員。手をかざすと、赤い稲妻がドアに走る。
石堀「来訪者。今の貴様らの力でオレは止められない。」
ドアが無理やり開かれる。
イラストレーター「ここに侵入するとは・・・。」
レーテの前に歩き出す石堀隊員。
石堀「もっと恐怖を吸い込め!」
駆けつけたイラストレーターが銃を放つが、石堀隊員は片手で弾を防いだ。
イラストレーター「お前は誰だ!?」
石堀「・・・ダークザキ!」
海本はベッドの上で昔のことを思い出していた。
幼年期の海本(吉良沢かもしれません^^;頭に機械をつけた白衣の子供)「ザキが飛来し、復活したとき、この星も滅亡する。」
それを聞いている職員のなかに、石堀隊員がいたのだ。
コンピュータのデータの中にも石堀隊員と同じ顔の男が山岡一という名前で登録されていた。
海本「まさか・・・全てのデータを・・・我々の記憶まで改造していた!?」
イラストレーター「こんな事が・・・。」
ダークザキ「別にたいした事じゃあない。俺には来訪者と同じ力がある。」
凪もレーテ前に駆けつけた。
凪「なぜナイトレーダーに潜入したの!?答えなさい!」
ダークザキ「TLTはポテンシャルバリアの力が保たれてるうちに、ビーストを発生させない抗体の開発を進めた。そのためにお前はビーストとの闘いを管理し、調整しようとしてきた。俺がやってきたのも、似たようなものさ。」
その場に和倉隊長と孤門もかけつけた。
ダークザキ「俺は凪が、ウルトラマンの光を手にする事を予知していた。ファウストやメフィストを作って差し向けたのは、光のパワーを強化させるため。斎田リコや溝呂木を利用したのは凪、お前の心に闇を植えつけるため、ナイトレーダーにいるのはいるのは都合が良かったのさ。」
和倉「なにいっ!!」
ダークザキ「全ては俺が元の姿を取り戻すための道具だ!」
ダークザキの取り憑いた人間の肉体の目が赤く光り、空中へ浮かんだ。
和倉「ふざけるな!!」
ディバイトランチャーを撃ち込むが、きかない。
ダークザキはエネルギーを周囲に放ち孤門達を吹き飛ばす。
ダークザキ「オレは18年前のあの夜からずっとこの時を待っていた。」
凪は目を丸くする。
凪は18年前の事を回想した。
少女時代の凪「ママー!ママはどこ?」
凪の視線の先に人影が・・・。それは・・・山岡(石堀隊員)の姿だった。
凪の母親の死体のそばに立つ山岡(石堀隊員)の姿のダークザキ。ダークザキ「俺がやった。お前が光を手渡す、その時のために。」
その時の事を凪ははっきりと思い出した。
ダークザキ「思い出したか。」
凪の目が怒りと憎しみに燃える!
凪「貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」
凪がエボルトラスターを構えた。
光が周囲を照らす。
凪「うおおおおおおおおおおおおおおっっ!!!!」
イラストレーター「ここで変身してはいけないっ」
イラストレーターの静止の声ももはや聞こえず、光の中から巨人が姿を現した。凪がウルトラマンネクサスに変身したのだ。
ネクサスはダークザキに殴りかかった。がしかし、拳は届かなかった。黒い闇のエネルギーが触手のようにうねり、ネクサスの拳をとらえていた。
ネクサス「!?」
闇のエネルギーはさらに、ネクサスの全身にからまっていく。そのエネルギーの発生源はレーテ。
ダークザキ「レーテに蓄積された恐怖のエネルギーが、お前の憎しみにシンクロした。結果、光は闇に変換される。」
ネクサス「うぁああああああああ!!!」
恐怖のエネルギーによってレーテに縛られたネクサス。レーテのマークとネクサスの胸のマークから光が漏れ出し、その後二つのマークは光を失った。
ダークザキ「来い!」
レーテから闇があふれ出し、人間の姿のダークザキに集中していく。
ダークザキ「復活の時だぁああああ!!!!!!」
石堀隊員の姿から、黒い体に、赤い目、赤いラインの入った禍々しい巨人の姿に変わる。ダークザキが真の姿を現したのだ。
黒い巨人は天井を見上げ、青く光ったかと思うと消えてしまった。
地上に向かったようだ。
ネクサスとレーテは煙のような闇の力に覆われてしまった。本当に光は闇へと変わってしまったのか・・・。
孤門「副隊長っ!!」
孤門は闇の中へと飛び込んだ!中は闇のエネルギーが乱気流のようにうずまいている。その中を苦しみながらも中心へと進む孤門。ネクサスとなった凪を、闇から救いだすために。
新宿に出現したダークザキは街を破壊し始める。それと同時に、世界各国でビーストが出現し、災害が起こり始めた。ダークザキ復活の影響に違いない。このまま地球は滅びてしまうのか・・・。
中央コントロールルームに鳴り響く、警報、各地からのSOS。
しかし人類になすすべはない・・・・。
格納庫に戻り、新しい銃を取り出す和倉隊長。先ほどの銃はダークザキの一撃で壊れてしまった。シューターブースに立ち、横を見る。いつも一緒にたたかった仲間は今はいない。
和倉「出動!!」
和倉隊長一人を乗せシューターブースは上昇した。
最深部SECTIONで、孤門はいまだ闇の中を進んでいた。凪の元に徐々に近づいていく。
孤門「副隊長!だめだ!闇に飲み込まれたらだめだ!あなたの厳しさが僕を今まで支えてくれた。あなたの強さが僕を勇気づけてくれた。憎しみは乗り越えられる。副隊長・・・・・・・
あきらめるなっ!!!」
孤門の想いに反応する凪。目をあけると視線の先に孤門が見える。
凪「孤門・・。」
孤門は手をのばした。凪も手を伸ばす。もう少し・・・!
手と手がつながった。
そして二人はまぶしい光に包まれる。
闇に勝ったのだ!
和倉隊長は、一人チェスターに乗り込みダークザキに向かっていく。攻撃は通用しないようだ。
ニュース番組の撮影か、リポーターが緊迫した空気を伝える。
リポーター「見た事もない戦闘機が現れ、巨人を攻撃しています!」
一般人はダークザキもクロムチェスターも知らない。もっとも、もう隠しようもないのだが・・・。
イラストレーターはよろめきながら中央コントロールルームに戻った。
孤門と凪は光に導かれ、新宿に移動した。チェスターが一機だけでダークザキと闘っていた。ミサイル攻撃も巨人には効果がない。
管理官「地球は来訪者の星と同じ運命をたどる・・・・。」
ドクンッ
その時、いつのまにか孤門の手に握られていたエボルトラスターが光った。姫矢の光、憐の光、それと同じ光・・・。
孤門は凪と目を見合わせた。凪はうなづく。
立ち上がり、前へ出る孤門。
孤門「絆・・・ネクサス!!」エボルトラスターを構え、変身のポーズ!孤門がまばゆい光に包まれる。
そう、光は孤門に受け継がれたのだ!
孤門「うぉおおおおおおお!!!!!!!」
孤門はウルトラマンネクサスへと変身した。ダークザキの攻撃を受け、落ちていくチェスターをつかみ、ゆっくりと地面へ置く。
和倉隊長は銀色の巨人を見上げた。
和倉「ウルトラマン・・・。」
ネクサスの顔をじっと見る和倉隊長。
和倉「・・・孤門なのか?」
ダークザキに闘いを挑むネクサス。
イラストレーター「もしこの闘いでウルトラマンが勝利したなら、運命を、変えられるかもしれない。」
ザキに飛ばされ、倒れるネクサス。
その時声が聞こえた。
姫矢「立て孤門!お前は絶望の淵から何度も立ち上がった。だから俺も闘えた。」
姫矢の声に奮い立つように、ネクサスは赤いジュネッスへと変身した。オーバーレイシュトロームを放つ!
しかしダークザキは強い、ネクサスは押され気味だ。
憐「負けるな孤門!俺も孤門のおかげで最後まで闘えた。ウルトラマンとして!」
心に響く憐の声。
ネクサスはさらにジュネッスブルーに変身した。
オーバーアローレイシュトロームを放つが・・・きかない!
和倉「イズマエルを倒した技も通用しないのか・・・。」
凪「大丈夫!ウルトラマンは負けません。」
凪は断言した。
子供「そうだよ!、前にも新宿で悪い怪獣をやっつけてくれたもん!」
女性「私も覚えてる・・・守ってもらった。」
男性「ウルトラマンは俺達のためにたたかってくれた!」
街の人々から次々と聞こえるウルトラマンへの感謝と応援の声。
メモリーポリス職員もメモレイサーを閉じた。
ダークザキとの闘いに、まだ決着はつかない。
ダークザキの放つ闇の光線に押されるネクサス。
街の人々「ウルトラマン!」「ウルトラマン!」
子供達「「がんばれーーーー!!!!!!!」」
その声に答えるかのように、ネクサスを光が包み弾ける。
そして光の中から現れたのは・・・
ウルトラマンノアだった。
ダークザキを殴り飛ばすノア。強力な一撃はダークザキを宇宙まではねとばした。しかしダークザキも負けじと体制を整え闇のエネルギーを地球へ向けて放った。ノアも光線を放つ。
光と闇の力が激しくぶつかった。
しかしノアの光が勝り、ダークザキは粉々に砕け散った。
浮かぶイメージ。夕日の河原を歩く孤門。隣にはリコが歩いている。
リコ「あたし信じてた。孤門君ならきっと、守ってくれるって。」
笑顔でうなずく孤門。
―一年後
アナウンサーがニュースでしゃべっている。
「新宿での大災害から一年が立ちました。依然各地でビーストが出現しています。しかしTLTの活躍で、被害は最小限に抑えられています。」
街にはビーストが飛び回っていた。TLTの存在も公になり、街には無数のクロムチェスターが飛び交っている。
孤門達も人々を守るため闘っていた。詩織隊員も生きている。
(孤門の声)
「「僕達は生きている。例え昨日までの平和を失い、恐ろしい現実に直面しても、大切なものをなくし、心ひきさかれても、思いもよらぬ悪夢に、立ちすくんだとしても、僕達は生きる、何度も傷つき、何度も立ち上がり、僕達は生きる。僕らは一人じゃないから。」」
街角で振り向く姫矢、憐。
「「君は、一人じゃないから。」」
ビーストから逃げ惑う人々。逃げ遅れた子供が転んでしまう。襲い来るビースト。
しかし孤門のディバイトランチャーがビーストを粉砕する。
子供をまっすぐ見つめ孤門は言う。
「あきらめるな!!」
=NEXUS、それは受け継がれていく魂の絆=
完
【ウルトラマンネクサスDVDのご紹介です。】
この感動のラストシーンをあなたのお手元に
ウルトラマンネクサスDVD
【ウルトラマンネクサスPS2のご紹介です。】
【ナイトレイダーモード】は、孤門隊員でスタート。
トレーニングプログラムの種類は、A,B,Cの中から選択。
ゲームの進行と共に、知力・体力・判断力などのゲージが表示され、その4つが全てフルになると、特別任務が与えられます。
・・・射撃では詩織隊員の声で、お褒めの言葉を頂いたり、叱咤されることも(^^;)
【ネクサスモード】は、姫矢スタート。
ドラマで展開されたような森の中で、ビーストの位置を確かめながら攻撃したり、攻撃をかわしたりします。
「○」ボタン=バリアー(防御)に気付かず、無駄に走らせた姫矢さんの苦しそうな息遣いを聞いたり、「・・・セラ」って台詞を言わせてしまったり(ダメじゃん・・・泣)
ちなみに「□」ボタン=ブラストショット、「□長押し」=ターゲットを狙う時に使うそうです。《この程度は、説明書に書いてあります(苦笑)》
姫矢でクリアすると、姫矢か憐かを選択することが出来るようになります。
姫矢が戦闘不能になると、憐が登場します。
ジュネッスブルー→グランテラなど、出現に必要な条件もあるとか。
【バトルモード】でクリアしていくと、
ダークファウスト、ペドレオン、ガルベロス、ゴルゴレム、ノスフェル・・・。
ペドレオンでクリアするとアンファンスが現れたり。
強くなり、クリアを重ねると、隠しキャラたちに会えます!
・・ダークメフィスト、グランテラ、ジュネッスブルー、ツヴァイ、ザ・ネクスト、ザ・ワン《順不同です》・・・・この先はトップシークレット!?
お求めはこちらから
ウルトラマンネクサスゲーム
このページのTOPに戻る
TOPに戻る
|